永遠のカタチ 全21話(18-20話)しまひろこ

【永遠のカタチ18/20 ~別れ~】

私が広島の自宅に帰って、
1週間ほどたった4月13日に

Kさんの魂は、旅立ちました。

私は、旅立たれた翌日の夜に
サチさんから電話を頂き、知りました。

サチさんからの電話を切った後、

涙が静かに頬を伝ったかと思うと、
Kさんへのいろんな感情や
記憶が一気に込み上げ
涙と嗚咽が止まらなくなりました。

ひとしきり泣いた翌朝、
サークルのみんなへ連絡しました。

私からサークルのみんなへの情報共有 4月15日
==
このメールで連絡していた皆さんにも連絡させていただきますね。
他にこの件を連絡した方がいましたら、どうぞよろしくお伝えください。

昨晩、Kさんの奥様から電話があり、
Kさんが一昨日(4/13・水曜日)、息を引き取られたとのことです。。。

私とS木君、U君たちがお見舞いした後(4/5・火曜日)くらいから、
容体が思わしくなく、個室に移動。

4/13の朝に呼吸ができなくなり、9:00頃に医師の元、亡くなられたとのことです。

奥様からは、Kさんも会いたいと思っているなかで、体調が思わしくなく、
お見舞いを断らざるを得ない方もいたこと、本当に申し訳なく思っている
とのことでした。

お葬式は、ご両親のご意向で、仙台で行われるそうです。
日程は昨日の段階ではまだ未定とのことでした。

このメールをみて、オリソンのみんなにKさんの状況を伝えたのは
ちょうど亡くなられる一か月前だったのだと知りました。

もっとしてあげれば良かったと思うことが頭をよぎり、
個人的には後悔も沢山あります。
ただ、術後に再発してから1年の闘病生活を経て
もしかしたら再会を待っていてくれたのかなと思います。
きっとこの一か月、Kさんも凄く頑張っていたのだと。

最後まで、オリソン時代の楽しかったこと、思い出などを
奥様と話していたようです。

亡くなられた後、ご自宅で、名古屋のS君が送ってくれた
オリソンの定期演奏会のDVDを奥様と一緒に
見られたとのことです。

今は安すらかにおられることを願い、
そして、Kさんに出会えたことを感謝しています。

皆様もどうぞ、お元気で。(さかもと)

葬儀の日程がもしわかりましたら連絡させていただきます。

==

(つづく)

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【永遠のカタチ19/20 ~Hello, again~】

Kさんの葬儀は
2016年4月23日に、仙台市内で行われました。

葬儀へは、関東にいるサークルメンバーのうち
U君が同期の二人と一緒に参列してくれました。

他にも弔電などを、それぞれに送ってくれました。

葬儀の式場では、サークルライブの映像が流され、
Kさんが愛用していたギターも飾られていたそうです。

私は、広島からKさんの冥福を祈りました。

そして、1年4か月後の2017年8月のある日、
私は、仙台市内にある、
Kさんのお墓の前に立っていました。

実は、Kさんとメールで再会する半年ほど前から
夫が仙台に単身赴任をしていた我が家は、

長男の小学校卒業を待って、
来春から家族で仙台に住むことを決めました。

夫が赴任してからのこの2年の間、
子ども二人を伴いながら、
広島から仙台を訪れるチャンスはあまりなく
この夏が、初めての仙台訪問となりました。

春から住む予定の家もほぼ決まっていました。

家の下見を済ませ、
Kさんのいる墓苑に向かってみると
新しい家から、車で20分程度の場所とわかりました。

Kさんとの再会のタイミング、
最後にちゃんとお別れできたこと、
そして、仙台に住むこと、

つくづく、Kさんとは不思議な縁があるなぁ
と思いました。

この夏、滞在中の仙台は
雨の日が続いていました。

雨の中、傘をさして
Kさんの墓石の前に立った私は、

「また、遅くなってごめんね。」

と告げました。

Kさんのお墓は、
まだKさんだけが埋葬されている新しいもので

墓石には、家の名前ではなく

「生きる」

という文字だけが刻まれていました。

私は、しばらく、
「生きる」という文字を眺めながら、

この墓石を選ばれたご家族の愛の深さや
Kさんの人生について思いを馳せ、

また、私の胸の中で生きているKさんを思い出したり

今も魂として生きているであろうKさんに話しかけたり、

自分がこれからどう「生きる」か、について考えました。

Kさんとの再会からお別れまでの1か月、

あれから一年以上が過ぎて思うことは

人は神様との距離が近くなると
自分の魂が求めているものに
素直になれるということ

そして魂が求めているものは
至極単純なものであること

愛している人に
愛していると伝えたい

Kさんの人生の最後に
ちょこっと再登場させてもらった私は

結局のところ、Kさんの病状の実際の深刻さを知らず
(知ろうとしていなかったのかもしれません)

今思えば、至極、楽観的な振る舞いと
自分本位で、的外れな会話や贈り物ばかりだったけれど、、、

でも、Kさんは、私という人間を
広く許してくれていると思うので
最後も、それを楽しんで貰えてたら嬉しい。

ごめんね、そして本当にありがとう。
Kさんのこと、大好きだったよ。

最愛の奥様を残して旅立たれたKさんの魂は、
それが本当に心残りだったと思うけれど、

この数年間、不自由で苦しんだ肉体を離れ

今は、安らかに、
心ゆくまで自分が好きだったことを楽しみ

そして、
自分が愛し、愛されていた人々を
温かく見守ってくれていると思っています。

私は、私のままに
全力で生きるよ!

~・~・~・~
『永遠のカタチ』 作詞作曲しまひろこ

~駆けだすほどに
無邪気な時の中にある 永遠のカタチ
手にしている時は その輝きにさえ
気付かずに 過ぎてく~

Ah 自転車で急ぐ 並木道
満員のバスを追い越して
Ah 授業がなくても 通った場所
あの部屋で 集まって

時間を忘れて 夢中になって
カッコ悪くたって
私でいられた あの時

駆けだすほどに
無邪気な時の中にある 永遠のカタチ
手にしている瞬間(とき)は
その輝きにさえ 気付かずに 過ぎてく

Ah 私は大人になったのかな?
手に入れたもの 失ったもの

Ah いくつになっても変わらないもの
気付いてないわけじゃない

思った通りに ならないことも
胸に抱えて それでも
生きてゆく あぁ今

無邪気な時を過ぎても
ずっと変わらない 永遠のカタチ
手を伸ばす その先に触れている
かすかに温かなヒカリへ

Ah 若さは 夢見る力だけど
Ah 幼さは ひどく臆病で
Ah 無邪気に 遠ざけていた想いも
今なら 気付けることもあるよ
あぁ今 あぁ今

駆けだすほどに
無邪気な時の中にある 永遠のカタチ
手にしている瞬間(とき)は
その輝きにさえ 気付かずに

無邪気な時を過ぎても
ずっと変わらない 永遠のカタチ
抱きしめてた 夢の欠片を
ひとつずつ ひとつずつ 繋ごう

日向で寝転んで 目を閉じればわかる
私の永遠のカタチ

求めていたものは もうずっと
あなたの 中にある

~・~・~・~

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(つづく)

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【永遠のカタチ20/20(最終話) ~エピローグ~】

その後、2017年3月に
『この一瞬が永遠になる』
という歌を創りました。

必ずしもKさんとの思い出を
歌にしたということではないのですが、

大学時代の出会い、再会、
そうした一緒に過ごした僅かな時が
今もずっと胸の中にあり

そして、これからも
私を支えてくれる記憶となる・・・

そのようになっている点で、やはり
この歌もKさんとの出会い、記憶と
確かに繋がっているのだと思います。

最後にこの歌の歌詞を紹介させて頂きます。

誰の心にも、かけがえのない一瞬が存在し
その人を支え、一緒に、永遠に
生き続けることができるのだと思います。

Kさんとの一瞬を
Kさんを大切に想う皆さん、
そして今回Kさんを知ってくださった皆さんと
一緒に胸に抱えて、、、、、、

この一瞬が永遠になる

==
『この一瞬が永遠になる』  作詞作曲しまひろこ

ねぇ 君は 覚えてるかな
僕らが初めて 出会った日を
目と目があった あの瞬間を
手と手が触れた あの温もりを

時は流れ 過ぎ行くけれど
ずっと胸に 残ってゆくもの

君と並んで 見上げた空
一緒に見つめた あの日の花
君がくれた あの眼差し
目を閉じれば ほら ここにあるよ

君が笑う 僕がうなずいた
あの一瞬が永遠になる

憧れはいつも 眩しすぎて
目をそらした あの瞬間から
君との距離は 広がるままに
僕の時間は 止まったまま

耳を澄ませば 聞こえてくるよ
あの日の 僕らの歌声が

君と並んで 歩いた道
一緒に描いた あの日の夢
たとえ遠く 離れたとしても
この瞬間に また 始まる

僕が歌う 君が微笑んだ
この一瞬が永遠になる

僕の古びた財布の隅で
そっと待ってる短い手紙
どんなに時が 過ぎ去ったって
君を忘れることはないんだね

『ねぇ、あなたは笑ってますか?
今でも歌っていますか?』

夜空に輝く 星のように
時を超えて ひかり輝く
そんな記憶の ひとつひとつが
僕をずっと支えてくもの

僕はずっと ここにいるよ
愛はずっと ここにあるよ

この一瞬が永遠になる
この一瞬が永遠になる・・・・・・

==

END

最終話までお付き合い下さり
本当にありがとうございました。

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