永遠のカタチ 全21話(9-11話)しまひろこ

【永遠のカタチ9/20 ~『子猫になって』と『永遠のカタチ』~】

学生時代(1997年頃)に作り、
卒業制作テープに収められていた
オリジナルの『子猫になって』の歌詞は、
こういったものでした。

===
『子猫になって』 作詞作曲しまひろこ(1997年頃版)

ah子猫になってね 歩き出そう
寄り道して 迷子になって
ah窓を開け 忍び足で歩く
日向でね あくびして

あなたと私で ほら 飛べるでしょ
余計な飾りなんて
全部 捨ててよ ねぇ 今

駆け出すほど 無邪気な時の中にある
永遠のカタチ
すくいだす 手を伸ばす その仕草
あなただけ あなただけを見てた

ah 子猫になってね 街へ行こう
目に映る すべて飲み込んで
ah 街路樹の木陰 ひと休みね
通り過ぎる 影を見て

あなたと私で ほら 飛べるでしょ
余計な飾りなんて
全部 捨ててよ ねぇ 今

駆け出すほど 無邪気な時の中にある
永遠のカタチ
すくいだす 手を伸ばす その仕草
あなただけ あなただけを見てた

日向であくびして 寝ころんでるんだ
僕の永遠(とわ)のカタチ
===

猫に象徴されるような、
気ままな奔放さに憧れていて

ふわふわとしているようで、

それでいて絶対に譲らない
自分の中の本質的なものを
「永遠のカタチ」と称して

大事にしたい
求めていきたい

という思いで書いた詞だったと思います。

SEQが作ってくれたオケも
ゆったりとしたテンポで
可愛らしいアレンジでした。

ただ、歌詞のストーリ展開が
ちぐはぐで、

歌詞の主人公の視点も、
猫なのか、それを見守る人なのか、
あなたって誰??
という感じで、

全体的に、よくわからないにゃぁ💦

というのが、
今になって、自分でも思うところ。

一方で、よくわからないのが良い、
という意見もあります(笑)
あの年齢の私にとっては
この『子猫になって』が、

当時の等身大の「永遠のカタチ」
だったのでしょう。

そして、自分でも忘れていたのですが、

『子猫になって』には、
すでに、違うバージョンの歌詞が
存在していました。

(つづく)

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【永遠のカタチ10/20 ~『子猫になって』と『永遠のカタチ』~】

もう一つのバージョンというのは
それから約10年後、2008年に作ったものです。

私は2003年に結婚。
2006年に第一子を授かり、2008年頃までは
乳幼児期の子育て真っ最中でした。

子育てが始まると、好きだった曲作りも
さっぱり出来なくなりました。

「子育てにひと段落がついたら
もう一度歌をやりたい!」

それが、強い願望になっていきました。

そして、2008年の6月、
お母さんになってから初めて

「人前で弾き語りをしよう!」

と決心し

東広島市の、地元の音楽イベントに
一般参加で申し込み、
弾き語りで歌いました。

(「お母さんシンガーソングライターしまひろこ」の
初めの第一歩といえるステージでした)

この時、まだお母さんとしての曲はほとんどなく
過去に作ったオリジナル曲を歌ったのですが、

『子猫になって』を、当時の私が歌うには、
歌詞に違和感があり、手直ししていたのです。

その時の歌詞は、こうでした。

===
『子猫になって』 作詞作曲しまひろこ(2008年版)

ah子猫になってね 歩き出そう
寄り道して 迷子になって
ah窓を開け 忍び足で歩く
日向をね 探しましょ

静かに周りを ほら 見てごらん
おびえることは 何にも無いでしょ?
さぁ 行こう

無邪気な時を過ぎても きっと変わらない
永遠のカタチ
手探りだけど もう迷わない
かすかに見えているヒカリへ

ah 子猫になってね 街へ行こう
目に映る すべて飲み込んで
ah 通り雨 不意にひと休みね
通り過ぎる 影を見て

思った通りになることなんて
数えるほども無かったはずでしょ?
さぁ 行こう

無邪気な時を過ぎても きっと変わらない
永遠のカタチ
抱きしめてた夢のかけらを
ひとつずつ ひとつずつ 繋ごう

ah日向で寝ころんで 目を閉じれば会える
僕の永遠(とわ)のカタチ
===

改めて歌詞を見ると、

子猫のたどたどしい、無垢な歩みに
もう一度、歌を始めようとする自分を
重ねている歌詞になっています。

そして、

そうさせる、私の中の
「永遠のカタチ」の存在。

私は、二つの『子猫になって』の歌詞を見ながら、

2016年の今の私の思いで

「永遠のカタチ」というキーワードを
表現したくなりました。

(つづく)

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【永遠のカタチ11/20 ~『子猫になって』と『永遠のカタチ』~】

Kさんが聴きたがっていた

私の学生時代の『子猫になって』の音源は

ありがたいことに、SEQのHくんが
私のテープをまだ持っていてくれており

Kさんがすぐに聴けるように
カセットテープから、デジタルファイルに
変換してくれると申し出てくれました。

私も、Kさんの希望が叶えられそうで
ほっとしました。

私は、4/2の東京コンサートの準備と
H君からの音源を待ちつつ、

『子猫になって』を、

「永遠のカタチ」というテーマで
書き直す作業を始めました。

Kさんとの再会、

Kさんが切っ掛けをくれた
学生時代の仲間との再会、

そして、昔から変わらぬ
私の中の「永遠のカタチ」
を振り返っていると、

自然と言葉が繋がり

一気に、歌詞の世界が出来上がりました。

===
『永遠のカタチ』作詞作曲しまひろこ(2016年3月)

~駆けだすほどに
無邪気な時の中にある 永遠のカタチ
手にしている時は その輝きにさえ
気付かずに 過ぎてく~

Ah 自転車で急ぐ 並木道
満員のバスを追い越して
Ah 授業がなくても 通った場所
あの部屋で 集まって

時間を忘れて 夢中になって
カッコ悪くたって
私でいられた あの時

駆けだすほどに
無邪気な時の中にある 永遠のカタチ
手にしている瞬間(とき)は
その輝きにさえ 気付かずに 過ぎてく

Ah 私は大人になったのかな?
手に入れたもの 失ったもの

Ah いくつになっても変わらないもの
気付いてないわけじゃない

思った通りに ならないことも
胸に抱えて それでも
生きてゆく あぁ今

無邪気な時を過ぎても
ずっと変わらない 永遠のカタチ
手を伸ばす その先に触れている
かすかに温かなヒカリへ

Ah 若さは 夢見る力だけど
Ah 幼さは ひどく臆病で
Ah 無邪気に 遠ざけていた想いも
今なら 気付けることもあるよ
あぁ今 あぁ今

駆けだすほどに
無邪気な時の中にある 永遠のカタチ
手にしている瞬間(とき)は
その輝きにさえ 気付かずに・・・

無邪気な時を過ぎても
ずっと変わらない 永遠のカタチ
抱きしめてた 夢の欠片を
ひとつずつ ひとつずつ 紡ごう

日向で寝転んで 目を閉じればわかる
私の永遠(とわ)のカタチ

求めていたものは もうずっと
あなたの 中にある

===

2016年3月の中旬頃、

こうして、
学生時代に作った歌『子猫になって』から
新しい歌『永遠のカタチ』が生まれました。

基本的なメロディー、
根底にあるテーマや、
エッセンスは同じですが

曲調は少しアップテンポになり

歌詞に厚みが出て、

構成にもプロローグ、転換部、
エピローグ的な部分が加わり

曲として、随分厚みが増しました。

可愛らしい日向ぼっこのような歌から、

青春を振り返る、
ちょっと淡い光のような歌へと変わっていたので(笑)

(20年も経つと、青春のイメージもこうなる?・笑)

Kさんには、もしかしたら
「全然違う・・・」
と、気に入ってもらえないかもしれないなぁ(💦)

と思いつつも、

この時の私は、新しい『永遠のカタチ』を

4/2の東京コンサートの会場で

Kさんに聴いてもらえることを期待し
わくわくする気持ちでいたのでした。

(つづく)

(はじめから読まれたい方はこちら)

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