「SHALL WE SING?」~ひがし野ひろしま市編~第11話

お母さんシンガーソングライター 始まりの物語

※フィクションです。登場する人物や地名は実際のものとは関係ありません。


第11話:ひがし野ひろしま音楽祭に向けて


音楽祭のステージに向けて、準備を始めた。

歌う歌は、、、やはりオリジナル曲でいこうと思った。大学時代も、カバー曲を歌ったことは殆どなく、オリジナル曲の方が、しっくりする。

20分のステージ、、、3曲は必要だ。

大学卒業後、まともに歌を作ったことはなく(自分の結婚式の時に作った歌はあったけど、却下)、大学時代に作った歌から選曲するしかないか、、、。

主婦の私が、大学時代の想いを歌うのも、なんだか気恥ずかしい思いと、しっくりこない部分があったが、学生時代に作った歌の中から、今歌っても共感できそうな歌をピックアップした。

『子猫になって』

仲間内でも評判が良かった歌。

柔らかい曲調で、歌詞は、気ままな猫になった気分で街に出て、、、、自分の本当にやりたいこと・無心に好きなこと<永遠のカタチ>を感じてみる、というテーマの歌だった。

久しぶりに歌詞を見直してみると、いまの自分にもとても当てはまる歌だった。少しだけ、今の気持ちで歌詞を手直しした。

2曲目は、『小さな恋』

これは卒業も近い4年生の頃に、学生時代の淡い恋心を歌ったものだった。特に特定の誰を思って、というのはないのだが(大学4年の頃の私は失恋中だった・笑)。。。今思えば、私の学生時代を通じての淡い恋心だ。

恋の歌は、世代を越えて、、、という部分もあるし、実は夫がこの歌を気に入っていたので、彼からの推薦曲でもあった。

そして、3曲目、、、。

昔の歌を探ってみたが、今回のステージでコレ!っといった気持ちになれるものがないなぁ・・・。というより、やはり、ここは、ママになっての初ステージ!一曲作るべきなのでは、と思った。

結婚式でも、「花嫁からの手紙」ならぬ、花嫁からの弾き語りで、オリジナル曲で家族への感謝の気持ちを伝えた私だった。

やはり、ここは歌を作りたい。と、ムラムラと欲求が高まってきた。

それを夫に伝えると、

「今回はやめておきなよ!まだ曲だって全然出来てないんでしょ??結婚式のときだって、前日の夜まで作ってて、泣いてたでしょ?とにかく今回は、今あるもので、しっかり発表できるように形にするほうがいいって。」

いや、確かに結婚式の時も時間的には極まってたけど、泣いてたのは歌いながら気持ちが高まり感動の涙だったはず(←おめでたい人)。

「とにかく、自分なりに今の気持ちで一曲作ってみるよ。もし、当日には間に合わない、と思ったら他の曲にする。」

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そういうわけで、私の子育ての日々に、「キーボードの前に座って弾き語りを練習する」、その上、「今の自分の気持ちで一曲作る」という時間が出来た。

と言いたいところだが、そう簡単には練習と創作の時間は出来なかった(;’∀’)。

4月の誕生日を迎え、2歳になった和博。まだまだ手がかかる日々。

息子と一緒に散歩に出たり、子育て広場にいる時間は、弾き語りの練習はできない。。。家にいて、機嫌が良いかなという僅かな時間や、お昼寝しているとき(私も一緒に寝たいという誘惑をこらえ)、夫が帰宅してから、といった時間で練習するしかなかったが、

これまでそうした時間に、家事をするのがやっとだったのだ。

家事に加え、ステージのための準備と練習。。。

もっと練習したい、集中したい、、。そう思うと、和博に呼ばれて作業が中断されるたびに、イライラしてしまうようになった。

歌いたくて、申し込んだはずなのに。全然、歌えなくて、ろくに歌う準備もできなくて。イライラして。。。こんな状況でステージに立つ意味があるのだろうか。

何のために、私はステージに立とうとしているのだろう、と悶々とする日々が続いた。

それでも、音楽祭の日は着実に迫っていた。

つづく。

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