永遠のカタチ 13/20 ~再会~

【永遠のカタチ13/20 ~再会~】

Kさんからメールが来たのは
2016年3月30日でした。

前回から10日程経っていました。

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さかもとさん

Kです。久しぶり。

もう、関東来てるかな?
ライブの準備はどうですか?

私はというと、
体調をちょっと崩してしまい、

今週の月曜日から
国立がんセンターに入院しています。

こんな状況ですので、
いくつかお見舞いは延期
させてもらったのですが、

今の状況を作ってくれた
さかもとさんの顔は見ておきたく、
病院にちょっと来てくれませんか?

病室は今のところ
17階の3A-1というところです。

スケジュールはどうですか?
===

埼玉の実家につき、
コンサート準備も一息ついたところで

ちょうど私も、
Kさんの自宅にお見舞いにいこうかと
考えていたところでした。

入院と知り、
自分の呑気さを反省しました。

すぐに連絡をとり、

面会は、翌3/31の夕方、

奥様が会社帰りに病院に
付き添いにいらっしゃる頃が良い
ということになりました。

翌日、私は
電車を乗り継いで築地にある
がんセンターに向かいました。

「とにかく、
Kさんに会いたい、会わなきゃ」

と向かったものの、

同年代の友人で、
しかも命にかかわる病の友人を
見舞いに行くという経験は、
私には初めてでした。

「何年振りだろう、、、

なんでこんなにも長く
会ってなかったんだろう、、、

どんな顔で会ったら良いだろう、、、

何を持っていったら良いだろう、、、

何を話したら、、、」

と、今思えば、どうでも良いことを
ぐるぐると考えながら

それでも、足は、Kさんの病室に
いっぽいっぽ近づいていきました。

(つづく)14/20話へ

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