お母さんシンガーソングライター 始まりの物語
※フィクションです。登場する人物や地名は実際のものとは関係ありません。
第16話:te bi li
お母さんシンガーソングライターとして、当面の課題は、お母さんシンガーソングライターとしての歌を作ること。
DTMソフトも買ったし、インストールもしたし、
さあ、じゃんじゃん作るぞ~!
といったところで、そう簡単に歌のアイディアが出てくるわけではなく、、、
結局、「どんな歌がお母さんシンガーソングライターらしい歌なんだろう」と悶々とする日々が始まった。
悶々としていても仕方がないし、そもそも、2歳になったばかりの和博との子育てに悪戦苦闘する日々であることに変わりはなかった。
和博はというと、2歳になり、おしゃべりもはじまった。言葉でコミュニケーションができるようになったと言いたいところだが、幼い言葉で一生懸命伝えようとする和博と、その言葉をなかなか理解できない私との間で、なんとなく互いにイライラしてしまうことがあった。
たとえば、「ズーロの!」事件。
テーブルにおやつを出したりしたときに、和博が「ズーロの!」と叫ぶようになったことがあった。
「ズーロの?」と私が怪訝そうにして、おやつにちょっと手を伸ばすと、和博が「ズーロの!」とちょっと怒って(?)言ってくる。
(?_?)エ?なになに??怒ってるのだが、?と、わからないままの私だが、何かの度に、この「ズーロの!」と和博が言葉を発するようになった。
しばらくした後で、ふとした拍子に気がついたのだが、
どうやら、私がおやつなどを出す際に、「和博の(分ね)」と言って出すことが多かったので、どうやらそういうタイミングや、自分の物だという認識の時に、「ズーロの!(=和博の!)」と言っていたのだった。
やっと理解できた時には、すっきりするとともに、大いに笑った。大笑いする私に、「ズーロの!」という和博は、怪訝そうな顔をしていた。
もう一つ、今でも良くいう彼の言葉があった。
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「てびり」だ。
ある日突然、和博が
「て・び・り、、て・び・り」
と呪文のように繰り返し言うようになった。
最初は何のことかわからず、反応できずにいると、和博がテレビに向かっていったので、やっと「テレビのことかぁ」と分かった。
それ以来、「テビリ」という和博があんまりにも可愛いかったので、「テビリ」という言葉を直さないまま過ごしており、和博はいまだに
「テビリ、つけて~」と言っている。
テビリ、てびり、不思議な呪文みたいで、私も気に入っている。
あ、これだ!
これを歌にしてみよう!
つづく。
弾き語りで、お聴きください♪
2008年6月の初ステージで歌った、お母さんシンガーソングライター初のオリジナル曲『僕らの天使』♪
しまひろこ資料館
貴重な資料が発見されました! (笑)
学生時代に作った歌を、少しだけ、今の気持ちでも書き直しました。
当時から「永遠のカタチ」というキーワードが特に気に入っていましたが、2017年リリースしたCDの中では、「永遠のカタチ」というタイトルで全面歌詞と曲調を改め収録しました。そのきっかけにもなったK先輩との再会、そして東京コンサートまでの道のりを描いたブログ小説「永遠のカタチ」もぜひご覧ください。
お母さんになって、初めて作ったオリジナル曲♪
『僕らの天使』誕生、初ステージ披露は、この音楽祭でした!
後日、修正を加え、CD収録のカタチになった様子がうかがえます↓(自分でも忘れていました・笑)
その後、初期の子育て広場ライブで良った曲に。2013年リリースのCROON版CD『大好き(3曲入り)』にも収録へ(完売)。
小説「SHALL WE SING?」~ひがし野ひろしま市編~インデックスページへ~
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