永遠のカタチ 10/20 ~『子猫になって』と『永遠のカタチ』~

【永遠のカタチ10/20 ~『子猫になって』と『永遠のカタチ』~】

もう一つのバージョンというのは
それから約10年後、2008年に作ったものです。

私は2003年に結婚。
2006年に第一子を授かり、2008年頃までは
乳幼児期の子育て真っ最中でした。

子育てが始まると、好きだった曲作りも
さっぱり出来なくなりました。

「子育てにひと段落がついたら
もう一度歌をやりたい!」

それが、強い願望になっていきました。

そして、2008年の6月、
お母さんになってから初めて

「人前で弾き語りをしよう!」

と決心し

東広島市の、地元の音楽イベントに
一般参加で申し込み、
弾き語りで歌いました。

(「お母さんシンガーソングライターしまひろこ」の
初めの第一歩といえるステージでした)

この時、まだお母さんとしての曲はほとんどなく
過去に作ったオリジナル曲を歌ったのですが、

『子猫になって』を、当時の私が歌うには、
歌詞に違和感があり、手直ししていたのです。

その時の歌詞は、こうでした。

===
『子猫になって』 作詞作曲しまひろこ(2008年版)

ah子猫になってね 歩き出そう
寄り道して 迷子になって
ah窓を開け 忍び足で歩く
日向をね 探しましょ

静かに周りを ほら 見てごらん
おびえることは 何にも無いでしょ?
さぁ 行こう

無邪気な時を過ぎても きっと変わらない
永遠のカタチ
手探りだけど もう迷わない
かすかに見えているヒカリへ

ah 子猫になってね 街へ行こう
目に映る すべて飲み込んで
ah 通り雨 不意にひと休みね
通り過ぎる 影を見て

思った通りになることなんて
数えるほども無かったはずでしょ?
さぁ 行こう

無邪気な時を過ぎても きっと変わらない
永遠のカタチ
抱きしめてた夢のかけらを
ひとつずつ ひとつずつ 繋ごう

ah日向で寝ころんで 目を閉じれば会える
僕の永遠(とわ)のカタチ
===

改めて歌詞を見ると、

子猫のたどたどしい、無垢な歩みに
もう一度、歌を始めようとする自分を
重ねている歌詞になっています。

そして、

そうさせる、私の中の
「永遠のカタチ」の存在。

私は、二つの『子猫になって』の歌詞を見ながら、

2016年の今の私の思いで

「永遠のカタチ」というキーワードを
表現したくなりました。

(つづく)11/20話へ

(はじめから読まれたい方はこちら)

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